カイラワーン
古都カイラワーン(ケロアン)は、イスラム教徒がモロッコやイベリア半島方面に進出する足固めとして、北アフリカで最初に拠点を持った都市です。その歴史も古く、紀元後670年に建設されています。メディナにあるグラン・モスク(オクバ・モスク)は、そのとき建てられた北アフリカ最古のモスクなのです。ここはそれだけにイスラムの4番目の聖地に数えられ、このグラン・モスクに7回訪れることはメッカに1回訪れるに等しいと言われています。また、新市街には、マグリブ一美しいと言われるシディ・サハーブ霊廟もあります。これらの理由があって、ここカイラワーンは世界遺産に指定されているのです。
カイラワーンに行くには、バス(バーブ・アリーワ駅)もしくはルアージュ(モンセフ・ベイ駅)を使います。
カイラワーンの売りは、数々のイスラム寺院とそしてなんといっても絨毯です。カイラワーンは絨毯の生産地なのです。
写真のバックは、グラン・モスクであるオクバ・モスクのミナレット。これはモスクの前の絨毯屋の屋上から撮ったものです。
ここへきたら、興味のある人は買わずとも絨毯屋に足を運んでみましょう。買う気がなくても買いたくなるかもしれません。北アフリカで作られるキリム絨毯(キリムというのはベルベル語)なども扱っています。小さいものなら2000円くらいで買えますし、そんなに高くありませんよ。
その他、カイラワーンの名物といえば、マクルードという甘いお菓子です。町中至る所にあふれているのですぐに分かると思いますが、ナツメヤシのあんを生地でくるんで揚げて、蜜をたっぷりしみこませたもの。ゴマがかかっていたりもします。グラム単位で買えるので、記念にいかがでしょう?