ケルクアン
ケルクアンは、ボン岬半島の北部にあります。テュニジアでフェニキア遺跡が独立してみられるのは、ほとんどここだけではないでしょうか。あとはとても小さなものばかりです。
私が行ったときは、集団で車をチャーターしてボン岬半島を一周する、という方法を使いました。テュニスを出発し、コルブスの温泉街を見て、エル・ハワーリアの石切場を見、ケルクアンの遺跡を見て海を見て、ケリビアで海を見ながら食事をし、ナーブルまで行ってスークを見、ハマメットのメディナを散策してセバスチャンの家を見学して帰る・・・・というコース。
どちらにしろ、直行で行くという方法はないので、バスかルアージュ(長距離乗り合いタクシー)でエル・ハワーリアかケリビアまで行き、そこからタクシーということになるのではないでしょうか。
ここの見所は、私的にいうと、フェニキアの神様・タニトのモザイクでしょうか。一見女性用トイレマークのような人型が、それです。カルタゴの博物館にあったのより、はるかにくっきり見て取れます。
遺跡自体は広いのですが、興味のない人にとってはこれといった売りはありません。商人の町ということで、家の中に入ってみて、間取りを想像したり、なんとなく「これは湯船ー」とか思いながら浸かってみたり・・・想像力を駆使して遊ぶ・・・みたいな。
けれども、ここの一番お薦めなのは、なんといってもその海です。6月から9月に行った人は、是非に海に足を浸して下さいね。ケルクアンの海は、汚すのが勿体ないほど透き通っています。そして、砂浜は美しいグレーをしています。ケリビアまで行くと砂浜の色はクリーム色になってしまうので、ここでしかこの微妙な海の色は楽しめないと思います。ゆっくりこの海を堪能して下さい、そして決して汚さないように!!